保育にとって大切なこと…

保育の現場で大切にしてほしいことを綴っていきます!

I(アイ)メッセージ

こんにちは!

保育士さんのサポーター うちだよしかです。

 

前回

I(アイ)メッセージについて書きましたので

今日は

I(アイ)メッセージの具体例をご紹介したいと思います

 

I(アイ)メッセージとは

「私」はこう思う。

という言い方をするものです。

 

たとえば

机にのぼる子に対して

「机にのぼっちゃダメ!」とか

「机にはのぼりません!」

と言うのではなく

「(私は)机にのぼると危ないと思うなー」

と言うわけです。

 

違いがわかりますか?

 

「相手」のことを「一般的な評価」で表すのではなく

「私は、○○だと思う」と言うことで

「私は、こう思うけれども あなたは、どう思いますか?」

という「あなたがどうしたいか」という意味が含まれてくるのです。

つまり、

あなたのすることは あなたで決めたらいいよ

というメッセージなのです。

 

この違いは大きいです。

 

「自分」のすることは「誰か」に「決められる」ものではなく

「自分」で「決める」のだ。

 

意欲の基礎になる力です。

 

そうです。

「誰か」に「決められる」言葉を浴びせることで

子どもが本来持っている「意欲」というものを

抑えつけてしまっているのです。

大人は教えているつもりで「決める」言葉を

使ってしまっています。

教え方、が大切なのです。

 

 

そして

「私はこう思うけど、あなたは?」

という表現は

「私は私を大切にする、私はあなたも大切にする」

ということを表しているのです。

 

あなたは大切な人ですよ

ということを伝えているのですね

 

誉める時は

「私は、あなたが○○してくれたから嬉しい」

叱るときは

「私は、あなたが○○をすると悲しい」

 

という表現をすることで

「自分」と「相手」の感情のやりとりが

人間関係には必須!であることを

体験的に積み重ねていくことが出来ます。

 

そうして

「自分」を大切に感じ(自尊心、自己肯定感を育む)

おなじように

あなたにとっての自分…つまり「相手」を大切に

思うことが出来る人に育っていくわけです。

 

 

特に

叱る、注意する時に

I(アイ)メッセージで伝えると

子ども自身に考える力がつきますね。

 

騒がしいー!という時も

「静かにしなさい!」

ではなく

「静かにして欲しい」

という言い方をします。

「あまり大きい声をだすと私(や周りの人)が困るから、静かにして欲しい」

 

廊下を走る子に

「走らない!!」

ではなく

「歩いて欲しい」

 

 

もちろん

誉めるときは

「助かる~

 

短い言葉ですがI(アイ)メッセージです

「私」の感情がこう動いた、ということを伝えればいいんです

 

上から目線の評価の言葉より うんと

子どもの心は動きますよ