保育にとって大切なこと…

保育の現場で大切にしてほしいことを綴っていきます!

誰が やったの?

 

こんにちは!!
保育士さんのサポーター内田淑佳(うちだよしか)です。


さて、本日は 保護者対応の お話…。

先日
ママむけセミナーの講師として招かれ、

保護者の方と園(保育士)のコミュニケーションのお話をさせて頂きました。

 

その中で、
「園って 相手の子の名前
  言わないですよね」
という 話が 出ました。
子ども同志のトラブルで
ケガをしたり、させてしまったり
した時のことです。

なぜ
子どもの名前を出さないのか、
という理由について
理解していますか?


保育園で
お子さまを お預かりしている時間
園は
保護者に代わって
子どもを みているのです。

未成年には保護者が必ず存在し、
園が保護者の方に代わって
子どもを保護しているのです。
子どもを護る意味で
個人名を言わないのです。

子ども個人の責任ではなく
園の責任です、という意味です。

ですから
ケガをした、させた、
両者に
こんなことがありました、申し訳ありません、
と同じ内容でお詫びをします。

ケガをしてしまいました、申し訳ありません。

ケガをさせるようなことに なってしまいました、申し訳ありません。


そのことさえ
保護者の方にも理解して頂けたら
なにも
名前を ひた隠しに内緒にする必要はない、と
私は思います。

「護る」とは、内緒にすること、ではなく、
全ての子どもたちの安全と安心
そして成長を「護る」のです。

いつも
大切なのは
子ども一人ひとりの
自身が持つ「伸びる力」です。

保育園でのケンカで
加害者、被害者という発想は
違うと思います。

ケガがあると、
どうしてもその発想になってしまう方がいますが、
そこをまず、理解して頂くこと、が
大事になってきます。

「誰がやったの?」
ではなく
何故、そうなったのか
そこから子どもたちは
何を得るのか。

ケガをした子どもに
掛ける言葉は
「大丈夫?」「痛かったね」などの
優しい言葉であってほしい。

ケガをしたら
「誰がやったの?」 では、

自分でしたケガは自分のせい、
人から受けた場合は人のせい、

という考え方をインプットしますよね…。

保護者の方にも
そういうお話が出来ると
いいですね。
(これは、ケガをした時に伝えるのではなく、日頃から そのような話をしておく!)



そして、
保護者の方の気持ちも
大切にしないといけません。

いくら
園の責任と言われても
ケガをさせてしまったのが
自分の子どもならば
その親として
こうしたい、という気持ちが
それぞれに あるわけです。

大きなケガであれば
直ぐに謝りたい、
謝る姿を子どもに見せるのも必要、という
考えをお持ちの方も多くいらっしゃいます。

小さなケガであっても
相手の子の お母さんに お会いした際には
一言、お詫びを言いたい。

そういった
保護者の方の
「親としての気持ち」には
園の決まりです、と頑なにならず
出来る限り寄り添うようにしたいですね。


子どものケンカに親が入らない!
という お考えの方も いらっしゃいます。


こうやって整理してみると、
どれも そうだな、と
思える事ばかりですよね。


園に決まりごと、は必要ですが
決まりは「原則」ということで
臨機応変な、柔軟な対応が出来ることが望ましいですね。