保育にとって大切なこと…

保育の現場で大切にしてほしいことを綴っていきます!

手づかみ食べ

こんにちは!!

保育士さんのサポーター内田淑佳(うちだよしか)です。


保育計画の中で、
スプーンを使って食べる」は
よく見るのですが
「手づかみで食べる」ことについては
どうですか?

「手づかみ食べ」には
とても重要な意味があります。
まず、充分に「手づかみ食べ」を
してください。
子どもが満足するまで。

そうすると
自然にスプーンを使いたくなります。


まず、子どもが自発的に食事に手を伸ばすようになることが大切です。
「食べたい!」という気持ちに
「自分の行動」がリンクするのです。

これは、発達の姿です。
自分の欲求を満たすための行動が
どんどん増えていきます。
大事にしましょう。


「手づかみ食べ」は実は子どもの発達において、とても重要なものです。

 なぜなら、
「手づかみ食べ」は
『目と手と口の協調運動』だからです。

目で見た形や大きさと、
手で感じる硬さや質感、温度など、
どのくらいの力を加えると どんな風に つぶれるのかということ 等を、
感覚の研ぎ澄まされた口で確かめます。
私たちが
見た目で硬さや質感を予想することが出来るのは
経験から感覚を知っているからです。
感覚的な体験が
とても大切です。


また、
口に入れる、噛む、共に
微妙な力加減を体験することも
とても大切です。

目と手と口を使って
体感し、
自分の体をどう使うと
どんなことが出来るか、
体験を積み重ねることで
その他のバランス感覚にも応用していきます。

「食べる」という
一番本能的な欲求を満たす行為ですから、
意欲的に繰り返します。
色々な食材で、硬さや質感を味わえるようにしましょう。
意欲的に取り組むので
どんどん上手になりますし、
「自分で出来た」という達成感も
大きなものです。
自立心を育てるためにも
とても大切なことです。

この協調運動を
この時期にしっかりしておくことが
その後の発達にも関わりますし、
「手づかみ食べ」で
経験から学んだことがベースとなって
スプーンなどを使うことが出来ます。
どうもうまくスプーンが使えないな、という時は
「手づかみ食べ」が足りていないのでは、と思ってください。

スプーンを使いたい、という
意欲も満たしつつ、
手づかみOK!で見守りましょう。



遊んでしまうから…
という事もよくありますが、
そもそも
遊びだしたら食欲が満たされた、
ということですから
食事を終わりにしましょう。

お腹がすいていない時に
食事を出されても
遊んでしまいますから、
まずは
お腹をすかせること!


食育が大事と言われるのは
このように
「食べる」ことが
子どもの心身の発達、そして
健康に
大きな影響を与えるものであるから
なのです。