保育にとって大切なこと…

保育の現場で大切にしてほしいことを綴っていきます!

子どもは なぜ走るのか?

こんにちは!!
保育士さんのサポーター内田淑佳(うちだよしか)です。


さて、
子どもってホントに
走りますよね。

走って欲しくない場面でも
ダダダダダ~

長年 保育をしていて
「走らない!」は無理だなー
と思います(笑)

動き出す前に
「歩いて、行きましょう」
と言うと、なんとか動き出しはスムーズですが
ものの10秒で その空気は終了しますね。

複数人で一緒に行動しようとすると
自然に走り出す傾向が ありますね。

一人ボーリングでストライクを出しても
ジャンプしませんが
友だちと一緒だと
イェーイ!!と飛びはね、ハイタッチするようなことかなと思います。

そうです。
子どもは なぜ走るのか?
答えは「無意識」が走らせているから。

あなたは、なぜ歩くのですか?
その答えと同じなわけです。

「さあ、走るぞ!」と意識して走り始めるのではないのですね。
それは子どもを見ていれば わかりますね。
大人の「走る」との違いは明らかです。

ですから
走るな、といっても 難しい要求なわけです。

例えば、あなたは歩く時、
右足から歩き出しますか?
それとも左足?

うーん
決まっているのかもしれませんが
全く意識せず歩き出していて、
どっち?ときかれても…???
ですよね。

それを
「お部屋の中では 右足から歩きだしてはいけません!」
と言われても
いつも それを思い出して行動することが…
出来るでしょうか…


つまり
走って欲しくない場面で
その都度 声をかけ
「歩く」ことを意識してもらわなければならないわけです。

では、
あなたなら
「右足から歩き出しては いけません!」
と、
「左足から出してね!」
では
どちらが分かりやすいですか?

圧倒的に後者ですね。

子どもにも
「走らない!」
ではなく
「歩こうね」と伝えましょう。



いつかは
走り回る子ども時代を
自然に卒業します。


何度も 繰り返して
場面によって 「歩く」習慣をつけるのも
一つの方法では ありますが

子どもの自発性を抑えることに なってしまっては
心の発達に よろしくありませんから、
本当に危険な場面でのみ
危険であることを伝えていく、という方法で
充分かな、と思います。

自分で危険、安全を
判断できるように育てましょうね。